【出演】
- 武井咲(たけい えみ)
- 松岡修造(まつおか しゅうぞう)
- 小泉孝太郎(こいずみ こうたろう)
- 舘ひろし(たち ひろし)
【評価】
- 総合点:50点
- 世界観が特殊度:85点
ハズキルーペ 舞台リハーサル 編の情報
2018年のCM界の話題をさらったハズキルーペのCMの2019年春版です。
メガネ型拡大鏡という製品自体はそれほど革命的なものという訳ではないと思うのですが、飛ぶ鳥を落とす勢いですね。
パロディとして、ソフトバンクのCMでも菊川怜さんが出演するパロディも放送されました。
2019年もこの勢いは続くのでしょうか。
話題
ハズキルーペの村松会長はCM業界、CMクリエーターに物申したということでも有名です。
「まずは、商品を知ってもらうことが第一。しかし、CMクリエイターは商品を売ることよりも、自分の作品を作ろうとして、見当違いな企画を持ってくることが多いんです。“ミラノの駅から始まって…”とか“お殿様にハズキルーペを献上して…”とか(笑い)。こちらは60秒のCMの宣伝費に100億円かけていますから、1秒2億ですよ。ミラノの風景なんか無駄に見せるくらいなら、自分でやるよ!って」
ありがちですが、的を射ている指摘かと思います。
制作者は企業からお金をもらって依頼を受けていることを忘れて、自分の作品として自己満足なCMをつくりがちです。
建築家なんかも同じ状態に陥りやすいですね。
クリエーターなので、気持ちは分からないでもないですが、あくまでお客さんあってのことだということを忘れてはいけません。
出演者
前回のCMに引き続き、以下の方々が出演されています。
女優の武井咲さんは、高級ナイトクラブのママ風です。
武井咲さんが主演したドラマ「黒革の手帖」をほうふつとさせます。
前回はクラブのお客さんとして出演していたのが小泉孝太郎さん。
今回は舞台の監督のような役回り。
これまたお客さんとしてい出演していたのが舘ひろしさん。
今回は、舞台の出演者のひとりです。
そして、前回からの追加キャラクターであり、主演級の動きをしているのが、元テニスプレーヤーの松岡修造さんです。
謎だらけの人選ですが、これだけの出演者をそろえるには相当なお金が要るでしょう。
ハズキルーペ 舞台リハーサル 編の内容、セリフ
場所はとあるステージ。
クラブのママだったはずの武井咲さんがハズキルーペをもって登場します。
武井咲「ハズキルーペのCM、スタート」
キューをいれます。
すると、舞台に立っているのは松岡修造さん。
松岡修造「本当に世の中の文字は、小さすぎて読めない!!」
身振り手振りで熱く語ります。
松岡修造「新聞も企画書も、小さすぎて読めない!!」
コピー用紙をばらまきます。
後ろにライン上に並んだ女性陣も同じ動きをします。
松岡修造「でもハズキルーペをかけると、世界は変わる!!」
ハズキルーペを装着して、ガッツポーズ。
松岡&武井「大きく見えちゃうんです。」
松岡修造「なんて広い視野なんだ。」
ノートパソコンのディスプレイをハズキルーペをとおして見ています。
武井咲「大きく見えて、目が楽なのよ。」
着物姿でハズキルーペをかけ、ニンテンドースイッチを操作するというなかなかありえない光景です。
松岡修造「ブルーライトがカットされてる!!」
すると、観客席側にいた小泉孝太郎さんが、台本を読んで指示を出します。
小泉孝太郎「舘さん!ハズキルーペ、だぁ~いすきで!」
手を使ったハートマークを要求です。
舘ひろし「ハズキルーペ、だいすき」
しっかりリクエスト通りのポーズをとります。
しかし、なぜか
舘ひろし「あれ?」
とあたりを見まわします。
松岡修造さんはグッドポーズ、武井咲さんは「素敵」と声をかけます。
小泉孝太郎「いいですよね」
ハートマークを作って、視聴者に語り掛けます。
舞台の上では、舘ひろしさんと松岡修造さんが抱き合って、武井咲さんも拍手している様子。
小泉孝太郎「松岡さん、ここでハズキルーペを!」
監督?からの指示は続きます。
松岡修造「みんな、ハズキルーペを置いて!」
いよいよお決まりのシーンが来ます。
この掛け声を合図に、後ろにいた女性たちが白い椅子にハズキルーペをおき、順番におしりで踏みつけます。
菊川怜さんが出演していた時の衣装張りの黒い革の超ミニスカ衣装で、ハズキルーペを下敷きです。
「きゃっ」「きゃっ」「きゃっ」と、自分で踏んでいるにもかかわらず、なぜかびっくりした声が続きます。
そして、武井咲さんも同じく座り、最後のオチは舘ひろしさん。
同じように「きゃっ」と立ち上がり、両手を広げて驚いた表情。
松岡修造「この強度、さすがメイドインジャパン」
おしりでふんでしまっても大丈夫とのことで、製品をPRします。
そして、武井咲さん、松岡修造さん、舘ひろしさん、小泉孝太郎さんがそろいぶみのカット
「ハズキルーペ、大好き!」
そして、映画のエンディングのように、ハズキルーペの製品説明が画面の右に流れ、左には出演者のカット、ナレーションが入ります。
松岡修造「ハズキルーペ、すごい」
武井咲「新色パープル、きれい」
ナレーション「大きくキレイに見えるハズキルーペの拡大率は3種類」
舘ひろし「ハズキルーペ、すごい」
小泉孝太郎「ハズキルーペ、すごい」
武井咲「ハズキルーペ、だ~いすき」
武井咲さんのウインクの後、ハズキルーペのロゴが出て終了です。
謎過ぎる世界観
今作の出演者は、前作+松岡修造さんといった感じで、時間軸は変わっていないようです。
ただ、世界観は謎過ぎます。
前作は、衣装通りに武井咲さんがクラブのママ、小泉孝太郎さんと舘ひろしさんが客という分かりやすい設定でした。
(といっても、そこでハズキルーペを売るという、これまた謎な状態でしたが。それはハズキルーペのCMということでご愛嬌です。)
松岡修造さんが登場しても、その路線をひきついでいるのかと思ったら、全然違いますね。
場面はなぜか舞台の、しかもリハーサル。
松岡修造さんがプレゼンを行い、武井咲さんと舘ひろしさんも出演者。
小泉孝太郎さんが裏方で監督役をしています。
ハズキルーペをおしりで踏む女性たちは、おそらくクラブのホステスだった人たちかと思われます。
ナイトクラブでの一幕の設定のまま、なぜこの舞台に立っているのでしょう。
ハズキルーペをクラブで売っているので、その宣伝をしているということですかね(?)
ほんとに謎過ぎて気になります。
ただ、ハズキルーペのCMの核となる
「ハズキルーペ、だぁ~いすき」
と
「おしりで踏んでも壊れないパフォーマンス」
というシーンは健在です。
ある意味、これがあれば、ほかの設定はどうでもいいと言えるくらいのインパクトです。
(後者は、一部から下品だと言われそうではありますが。)
これは貫いていってほしいところです。
前作についてはコチラ
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