【歌】
- さだまさし
【評価】
- 総合点:90点
- 歌詞とネコのイメージがマッチしている度:90点
ACジャパン にゃんぱく宣言の情報
公益社団法人ACジャパンの啓発CMです。
2009年までは公共広告機構と呼ばれていましたね。
内容は公益財団法人日本動物愛護協会の、ペット(猫)を大切に育てようという啓発になっています。
ACジャパンは、基本的にCM枠に空きが生じた場合に放送されます。
CM枠に空きが生じる事情はいろいろありますが、有事の際は自粛ムードや不景気により、ACのCMがヘビーローテーションで放送されます。
東日本大震災のときは顕著でしたね。
「ぽぽぽぽーん」や「ありがとうさぎ」などのフレーズで有名な「あいさつの魔法」
「こだまでしょうか」の金子みすゞさんの詩を引用したCMなど
これでもかと流れました。
2020年春、日本、というか世界は新型コロナウイルスの大流行による有事です。
そして、再びACジャパンのCMも増えているように感じます。
その代表格がこの「にゃんぱく宣言」
そのタイトルの通り、さだまさしさんの代表曲「関白宣言」のセルフパロディですね。
関白宣言のメロディに沿って、ペットの猫の声を代弁しています。
ACジャパン にゃんぱく宣言の歌詞、内容
「にゃんぱく宣言」という猫の声(?)からCMがスタートします。
「作詞作曲・さだまさし」としっかりとテロップも入っています。
お前俺の飼い主ならば、俺の体俺より管理しろ
家の外に出してはいけない
飼えない数を飼ってはいけない~、にゃ~
忘れてくれるな 俺の頼れる飼い主は
生涯、お前ただ一人、ら~ら~、ら~ら~
映像は歌詞に合わせて
体の管理→爪切りしてもらう猫
家の外に出しては→窓から外を見つめる猫
飼えない数を→大量(13匹?)の猫のぬいぐるみに囲まれ戸惑う猫
後半は、猫と飼い主のふれあいの写真が流れます。
歌がフェードアウトするとともに「正しく飼って、ずっと一緒に」というナレーション。
最後はACのロゴおよびサウンドロゴが流れて終了です。
ネコのキャラクター、性格と歌詞がとてもマッチしている
ネコといったらみなさんどのようなイメージでしょうか。
犬が従順なイメージに対し、ネコは自由奔放、ワガママ、気まぐれといった感じではないでしょうか。
(まあ、十人十色ならぬ十猫十色ということで、それぞれ違うんでしょうが。)
その猫に合わせたのが、さだまさしさんの「関白宣言」を元ネタにした「にゃんぱく宣言」
関白宣言は結婚前に亭主関白を宣言するという、今の時代からするとなかなか衝撃的な歌詞です。
(最終的には、大きな愛がつまった歌なんですけどね。)
この亭主関白のネコ版となるこの歌が、ネコのイメージと非常にマッチしていて面白いです。
上から目線でわがままだけど、どこか憎めない。
そして、飼い主への愛情もツンデレ風に表現。
これらの要素がありながら、動物愛護のメッセージもしっかりと伝える。
そんな良くできたCMかと思います。
浅い考えでインパクト狙い、炎上上等のCMも多い中、こういった、ユニークさとメッセージの伝わりやすさを両立したCMは貴重なのかもしれません。
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