B型肝炎訴訟 平松剛法律事務所|寺尾聡|弁護士事務所のCMはうざいか

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31点~40点

【出演】

  • 寺尾 聰(てらお あきら)
  • 永井彩加(ながい あやか) 等

【評価】

  • 総合点:35点
  • ゲスく感じてしまう度:70点
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B型肝炎訴訟 平松剛法律事務所CMの情報

愛知県弁護士会所属の平松剛法律事務所のCMです。

正確には「あしたを、明るい日にしよう。」篇だそうです。

 

出演者

出演者は複数いますが、メインはお二人。

お一人は有名人、寺尾聡さんです。

俳優でも歌手でもある方です。

特に「ルビーの指環」という楽曲で有名ですね。

そして、このCMに使われている「出航 SASURAI」も寺尾聰さんの曲です。

 

それと、その「出航 SASURAI」を歌う女子高生は女優の永井彩加さん。

スターダストプロモーション所属で、埼玉県出身。

2002年2月22日生まれで、このCM放送時点で17歳です。

これから期待の若手と言ったところでしょうか。

CMではちょっとOLっぽくも見えますが。

B型肝炎訴訟 平松剛法律事務所CMの内容、セリフ

夜明け、うっすらと日が見えてくる港で、永井彩加さんの歌声が聞こえてきます。

永井「あの雲にまかせて~♪」

ここから早朝の歌のリレーが始まります。

 

朝刊を運ぶ新聞配達のお兄さん「遥かに~♪」

早朝の散歩をする老夫婦「彷徨い(さすらい)♪」

タクシーの運転手「歩く~♪」

 

ここからナレーションとテロップが入り、曲は本家の寺尾聰さんの歌声になります。

「生きてゆく道連れは♪」

ナレーションとテロップは以下の通り。

「集団予防接種が原因でB型肝炎に感染した方は給付金を受け取れる可能性があります。」

「B型肝炎訴訟給付金 最大3,600万円」

 

映像は再び永井彩加さんが歌うシーン。

永井「夜明けの風さ~♪」

そして、後ろから本人登場かのごとく寺尾聰さんも出てきます。

日の出を見つめて、これから明るい未来を・・・といった感じです。

 

寺尾聰「明日を、明るい日にしよう。」

ナレーション「ご相談は、平松剛法律事務所へ」

これらのナレーションが入り、寺尾聰さんと永井彩加さんが目を合わせたところでCMは終了です。

過払い金にB型肝炎、弁護士事務所のダイレクトな金儲けCMには嫌悪感が・・・

法律事務所のCMもいまや珍しくなくなりました。

有名どころではアディーレ法律事務所、ほかにも横浜ランドマーク法律事務所、法律事務所MIRAIOなど。

そして、2019年現在、最もテレビCMやウェブのCM等に力を入れていると思われるのは、この平松剛弁護士事務所かと思われます。

 

CMが目立つのは、なんといっても過払い金請求。

いわゆるグレーゾーン金利がお国(司法)によってダメよとなり、消費者金融やクレジットカード会社から、そのグレーゾーン金利分のお金を返してもらえることとなりました。

別に、ヤクザや暴力団と戦ってお金を返してもらうわけではありません。

弁護士の方々は、上場しているような会社に対して書類を整え、事務的にお金を返してもらい、その一部を報酬として得ています。

個別の難しい案件ではないので、弁護士にとっては割のいい仕事なんでしょうか。

だからこそCMがバンバンうたれていたことが想像できます。

 

しかし、過払い金請求にも時効があります。

10年で消滅時効、つまりお金を返してもらえなくなります。

そうすると、過払い金請求もなくなっていくこととなります。

いまはグレーゾーン金利はなくなっていますから、過払い金請求というそのものがなくなり、過払い金請求でメシを食べていた法律事務所は先細ってきてしまいます。

 

そこで、新たに目を付けたのがB型肝炎訴訟ですね。

専門的な話は専門家に任せますが、過去に集団予防接種等で注射器の連続使用によりB型肝炎となってしまった方に対して、給付金が支給されるものです。

この給付金を受け取るには国家賠償請求訴訟をして、ここで弁護士が一枚噛んでくることにより、報酬を受け取れるという訳です。

 

たしかに、国の行ってきた集団予防接種によりB型肝炎となった方への給付金取得をお手伝いするということで、弁護士の活動の社会的意義を感じるところはあります。

過払い金請求も同じで、債務者を助けるという点は大変意義があるかと思います。

 

しかし、CMを放映してまでそれをアピールするのは、賛否別れるのではないでしょうか。

CMで広く周知することにより被害者救済を促進するといえば確かにそうかもしれません。

一方で、弁護士が金もうけに目がくらんでいるような印象を受けるということもあると思われます。

あくまで印象論ですが、金に汚いとかあやしいとか、弱者からさらにむしりとろうとするとか。

このあたりはCMをやって知名度を上げるということの副作用として出てくることではないでしょうか。

それでもCMで案件を数多くこなしていくことが有利との判断となるのでしょうね。

 

こんな批判的な論調だと訴えられちゃいますかね。

CM自体はちょっとステキな雰囲気だけど

ちょっと話が弁護士事務所のCM全体についてとなってしまいましたが、このCM自体の雰囲気は悪くないかと思います。

夜明け前くらいから活動している人が歌のリレーをつなぎ、夜明けを見つめる様子は、なんともいえない雰囲気を出しています。

自分がたまたま早く起きて活動したときの街の雰囲気は好きです。

だんだん明るくなって人が動いていく様子に、これからの明るい未来を感じさせます。

 

が、何度も繰り返しとなってしまいますが、有名な役者さんを起用してのCMはそれなりにお金がかかっているはず。(もちろん放映料も)

そこまでして国や制度にたかって金もうけをしたいのかという批判も免れません。

しかし、弁護士先生と議論しても、社会的弱者を助けるものだ!ときっと言い負かされてしまうでしょうけどね。

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