【出演】
- 吉谷彩子(よしたに あやこ)
【評価】
- 総合点:40点
- 日本の闇を見た度:80点
吉谷彩子「即戦力採用ならビズリーチ~こころの声篇~」のレビュー
吉谷彩子さん出演の、転職支援サービス「ビズリーチ」のCMです。
転職サイトって、転職が成功すると、年収の何割を成功報酬としてもらうという、なかなかエグい商売のようです。
このサイトはCMについてなので、そのビジネスモデルについて深くは言及しませんけどね。
さて、出演している女性は、吉谷彩子さんという女優さんです。
日経新聞のCMにも出ていたことがあるので、ビジネスウーマンがはまり役といったところでしょうか。
今回のCMでは、秘書役をしています。
そんな吉谷彩子さんが、上司の心の声を代弁しながら、ビズリーチの良さを伝えるCMになっているのですが、その中のセリフに、日本の企業の闇を見た気がします。
吉谷彩子「即戦力採用ならビズリーチ~こころの声篇~」のストーリー
会社の廊下を歩きながら採用面接に向かう上司と秘書の吉谷彩子さん。
吉谷「中途採用の面接の方がいらっしゃってます」
上司「なかなかいい人はいないね」
面接にあまり乗り気でない様子。
そのまま部屋に入り「どうぞおかけください」
(面接者を立って待たせてた?)
そして、見てもいない面接の様子を分かっていたかのように、部屋の外で気持ちを代弁する吉谷彩子さん。
吉谷「どれどれ?経歴も申し分ない」
吉谷「へ~、そんな経験が、即戦力じゃないか」
吉谷「ぜっ、是非ほしい」
吉谷「おい君、彼はいったいどこで!?」
上司「おい君、彼はいったいどこで!?」
吉谷「ビズリーーチ!」(人差し指を立てながら)
吉谷彩子さんは、ビズリーチで見つけた人材なら、上司がきっとこう言うだろうと分かっていたんですね。
そして最後はナレーション
「中途採用でも優秀な人材に出会えます、即戦力採用ならビズリーチ」
日本社会の新卒至上主義はすごい
このCM、気になる点いくつかあります。
①面接の部屋に入った時におかけくださいと言う点
普通、面接って面接官が待っていて、そこに面接を受ける人が入ってくるのではないでしょうか。
しかし、このCMでは面接官が後から入っていき、ドアを開けた瞬間「おかけください」です。
面接を受けた方は、立って待っていたのでしょうか。
旧態依然とした会社です。
②女性秘書に「おい君」と呼びかける点
いまどき「おい」なんて呼びますかね。
セクハラ、パワハラで訴えられそうな気がします。
「おい君」と呼ばれてもニコニコしている吉谷彩子さんは、すっかり会社に洗脳されています。
旧態依然とした会社です。
③中途採用”でも”優秀な人材に出会えます。という点
日本は新卒採用のレールから外れると、就職がしにくい新卒至上主義と言われます。
転職者には冷たいのが日本社会と言われますが、こういった転職支援サービスは、「転職」をもっとポジティブなイメージにしたいのではないのでしょうか。
しかし、最後のナレーションは「中途採用”でも”優秀な人材に出会えます。」と言ってしまっています。
つまり、暗に「中途採用は基本的に優秀な人材に出会えません」と言っています。
そういった意識が、このCMでにじみ出ているため、「中途採用”でも”」という言葉になって出てしまっているのでしょう。
旧態依然とした会社です、ビズリーチという会社が。
(追記)
2019年4月現在も、CM内容は変わらずに放送されています。
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