【出演】
- 財田 ありさ(たからだ ありさ)
【評価】
- 総合点:40点
- うまいCMだけど裏切られた感がある度:75点
楽天 お歳暮・冬ギフトCMの情報
川平慈英の楽天カードマンや米倉涼子の楽天モバイルなど、問題作(?)を生み出している楽天のCM。
これは、楽天のベース事業である楽天市場のCMです。
前述の楽天カードや楽天モバイル、ラクマなどとは違って、楽天市場のCMは良くも悪くもそんなに目立つものではないので、パッと思い出すものはないかもしれませんが、同じ2020年には母の日向けのCMなんかも放送されていました。
さて、今回の「お祝いの気持ち」篇、「おつかれさまの気持ち」篇のCMですが、出演しているのは財田ありささん。
1992年10月5日生まれなので、CM放送時点では28歳の女優さんです。
ドラマや映画にちょくちょく出ているようですが、主演等は少ないためか、CMで重宝されており、モンスト、キッコーマン、ファブリーズなど実は財田さんが出演されているCMは多いのです。
楽天 お歳暮・冬ギフトCMの内容
お歳暮のCMでは2パターンありますが、どちらも基本的な構成は同じ。
感謝の気持ちを伝えたいシチュエーションですが(コロナ禍で)祝えていない、そこで楽天市場で解決、というパターンです。
「お祝いの気持ち」篇
親友の結婚式で、友人代表のスピーチをする財田さん。
青春の高校時代を思い出し、涙を流してしまいます。
感動のシーンですが、なぜかスピーチの途中で普段着にドレスチェンジ。
さらに、場所もチェンジで
「ってなるはずが6月の式がなくなって、ちゃんと祝えてないんだよな」
おそらくコロナで結婚式が中止になったことを嘆いています。
そこで、スマホで楽天お歳暮冬ギフトを選び、別の形でお祝い。
親友にカニを送って喜ばれるといった内容です。
「おつかれさまの気持ち」篇
定年退職したお父さんのために、ちょっといい感じの中華レストランで会食をする家族。
家族のため、一生懸命働く父の姿が思い出されます。
しかし、次のシーンでは何故か財田さんがパジャマ姿に。
さらに、場所も変わり、自宅に。
「ってゆーのができてないんだよな~、実家帰れてないから」
こちらもコロナで移動を自粛しているのでしょうか。
そこで、スマホで楽天お歳暮冬ギフトを選び、別の形でお祝い。
お父さんに大吟醸のお酒を贈って喜ばれるという内容です。
CM構成のアイデアは秀逸もモヤモヤも残る
このCM、なかなか秀逸な構成です。
コロナ禍において、結婚式や記念の会食など、人が集まることが避けられ、お祝いするような場面も減ってしまっています。
できなかったお祝いを悔やみながらも、楽天でギフトを贈ることで、ウィズコロナの時代のお祝いをしようという提案は、なるほどと思うところもあります。
前半が従来のお祝い、後半が楽天ギフトでのお祝いというパターンで、かなりギャップのある構成です。
親友の結婚式であったり、父の定年退職祝いであったりと人生の節目の感動的な場面ですが、途中から突然「できてないんだよな~」とのギャップには戸惑います。
狙いは面白いですが、結婚式や退職のエピソードが、ベタですがいいエピソードのため、後半の切り替えはなかなかついていけません。
なんかいい話だな~と思ってからの、現実へ一気に引き戻される感じは、ちょっと裏切られた・・・といったら大げさかもしれませんが、「あっ、そういうパターンだったんだ」という感じで、純粋にいい話だなと思った自分が少し恥ずかしくなります。
女優さんのややオーバーな演技がそう思わせるのか、気持ちにちょっともやもやが残ります。
いや、面白いCMなんですけどね。
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