【評価】
- 総合点:40点
- そのパターンで逆走するという発想がすごい度:90点
ネクスコ東日本 無くそう逆走「判断の瞬間」篇の情報
昔の「日本道路公団」が民営化して分社化した「ネクスコ(NEXCO)」のCMです。
高速道路の管理運営などをしています。
一般的なCMなら「高速道路というサービスをいっぱい使ってね」というようなCMですが、こちらは啓発のCMになっています。
お盆に高速道路を使う人が増えるタイミングでのCMということでしょうか。
キャッチフレーズは「無くそう、逆走」ということで、ラッパーよろしく韻を踏んでいます。
間違えてインターから進入して逆走になってしまうというような、高速道路の逆走は社会問題と言ってもいいでしょう。
しかし、このCMではちょっと考えられないような理由で逆走しようとしています。
ネクスコ東日本 無くそう逆走「判断の瞬間」篇の内容、セリフ
「無くそう、逆走」という女性のナレーションからCMがはじまり、やけに空いている高速道路が映し出されます。
画面は、高速道路を走っている車の中。
お父さんが運転手、後部座席に奥さんとお子さんが乗っています。
お父さんは羽田圭介似です。
車内後部座席では、奥さんとお子さんが「結んでひらいて♪」と楽しく手遊び中。
そんな家族を見て、お父さんも「ははは」と上機嫌です。
そして、お父さんの目線は「折帯(oritai)」=「降りたい(?)」のインターチェンジに。
どうやらここで降りたいみたいです。
お父さんは、幸せそうな家族に気をとられ、出口を通り過ぎてしまいます。
「あっ」と気づいたときには時すでに遅し。
お父さんの心の声が聞こえてきます。
「出口過ぎちゃった~。どうしよう。」
「次のインターで降りるか。」
「いやっ、でもな~、予定狂うなあ。」
サイドミラーを見て
「バック・・・逆走で戻るか。」
ハンドルを握りしめます。
しかし、後部座席で楽しそうに話している妻と娘をバックミラー越しに見ると、思い直します。
「ダメだ・・・」
「ふー」
心を落ち着かせます。
『ドライバーの意志が、逆走のブレーキになる。』
テロップが流れます。
『目的の出口を行き過ぎた場合、次のインターチェンジの一般レーンで係員にご相談ください。』
文字とナレーションで説明をし、ウェブサイトへ誘導。
最後は社名ロゴが出て終了です。
「インター降りられなかったから逆走する」という発想があることに驚き
みなさんは、万が一目的のインターチェンジを降りられずに通り過ぎてしまったらどうするでしょうか。
99.9%の人が、「やべ、次のインターで降りるか・・・。」かと思います。
いや、そうだと思いたいです。
しかし、このCMを見る限りそうでもないのかもしれません。
このお父さん、目的のインターチェンジを過ぎてしまってからしばらく考えて、一度は逆走しようとします。
CMでの時間経過で考えると、出口を過ぎてから10秒以上考えて逆走しようとします。
時速100kmとすると、300m近く過ぎてしまっています。
300m逆走なんて・・・ありえないですよね。
というか、誤進入でもない限り、あえて逆走するなんて考えられません。
ただ、こういうCMがあるということは、「逆走して戻ろう」と考える人もいるということなのでしょうか。
「そんな人いるわけないでしょ」
と言い切れないのが恐ろしいところです。
なんか想像もつかない人種の人がいるという不安を植え付けるCMでした。
・・・いや、やっぱりそんな人いないでしょ。
コメント