【演出(アーティスト)】
- チョーヒカル
【評価】
- 総合点:10点
- キモ過ぎ度:90点
東洋紡(TOYOBO)CM「顔面7面相」篇の情報
東洋紡は「紡」という社名の通り、紡績、つまり繊維業からはじまった会社です。
現在は化学やバイオの分野でも事業を行っているそうです。
本社は大阪で、東証一部上場の大企業です。
この企業、いわゆるBtoB企業のため、一般消費者にあまりなじみはありませんが
2018年の年末に、とんでもないCMを投入してきました。
このCMを演出しているのはチョーヒカルさんというアーティスト。
国籍は中国ですが、日本生まれ日本育ちで、武蔵野美術大学卒だそうです。
特にボディペイント作品で有名な方で、Twitterで作品を公開されています。
#2018年自分が選ぶ今年の4枚 インパクト大編 pic.twitter.com/uR2qePVKoo
— チョーヒカル (@soba_ba) 2018年12月31日
私ごときでも芸術性を感じますが、グロテスクに見える作品もあり
なかなかのインパクトです。
東洋紡(TOYOBO)CM「顔面7面相」篇の内容
いきなりインパクト強めの画面。
おじさんの顔に「顔のボディ(フェイス)ペイント」の
どアップからCMがはじまります。
唇が本物で、鼻と口の間、人中のあたりに絵が描かれています。
(顔の逆さ絵みたいです。)
その顔がしゃべります。
「我々、東洋紡は」
次は、右目の下に描かれたボディペイント。
絵の唇に当たる部分が、おじさんの本物の目です。
ちなみにこの絵の顔だけは女性という設定みたいです。
「繊維で始まり」
そして、あごの部分の絵。
唇が本物です。
「140年近く」
再び、鼻と口の間の絵がしゃべります。
「けれど今や」
右目下の人間?
「化学に夢中」
そして、「せーの」の掛け声で、顔中に配置された顔(の絵)が一斉にしゃべり始めます。
「化学に夢中な連中」「連中」
「化学に夢中な連中」「連中」
「化学に夢中な!」
「連中~~~」
ここで引きの映像となり、顔にボディ(フェイス)ペイントされていたおじさんの顔全体が映し出されます。
おじさん、無表情です。
両目の上下と唇の上下、合わせて6個の顔が描かれています。
さらに、オフィスの中にいるおじさんはイスをくるりと回転させ、後姿を見せます。
そのスキンヘッドの後ろ頭にも、おじさんと同じ顔が・・・。
これで7面相ですね。
「Wow new face!」
「すごくいろんな顔を持っている」
「繊維うまれ、化学育ち、東洋紡」
ナレーションと企業ロゴで終了です。
気持ち悪い映像がトラウマもの・・・
この映像、めちゃめちゃインパクトあります。
正直、あまりよくない意味で。
ペイントが描かれているのは、おじさん。
そして、映像はそのおじさんの口や目のアップ。
ボディペイントするなら、きれいな女性をキャンバスにするほうが良いのではないでしょうか。
(芸術肌の人に言わせれば、既成概念にとらわれてるとか、分かっていないとか言われそうな気もしますが。)
しかし、CMがはじまっていきなりおじさんの口元のアップはやっぱりキツい・・・。
回避不能なので、トラウマものです。
著名なアーティストを使ったので、後戻りできないパターンか
東洋紡は、昨年もチョーヒカルさんの作品を使った映像を作成しています。
ボディならぬバナナにペイントしているんですね。
こちらは「おおっ」と思わせるもので、嫌悪感を抱く人もあまりいないかと思われます。
しかし、今回のCMは「万人に受けるものではない」と社員、関係者の中でも考えた人もいるかと思います。
著名なアーティストを起用して、「顔」をテーマとした方針が決まっていった過程で、もはや後戻りできなくなってしまったのではないでしょうか。
一般社員の方々も、年末に自社のCMがこんなに突き抜けたものでびっくりしたことでしょう。
コメント
同じアーティストでもマネースクエアの畠山愛理さんはキレイでしたけどね
東洋紡はやりすぎて不快です
onioko さま
コメントありがとうございます。
マネースクエアのCMは、フープのですね。
今回はやはりキャンバスが違うことが不快な原因なんでしょうか。
芸術も限度がありますね。