【出演】
- 佐々木蔵之介(ささき くらのすけ)
【評価】
- 総合点:40点
- 盲導犬かわいそうと思ったことなかった度:80点
ACジャパン 日本盲導犬協会CMの情報
公益社団法人ACジャパンの日本盲導犬協会のCMです。
ACジャパンは公共広告を通じて社会に様々な啓発を行っている団体です。
なかなかインパクトのあるCMを発信しています。
東日本大震災の自粛ムードの中、ACのCMばかりという異常事態がありましたが、コロナ禍でもACのCMが増えているのでしょうか。
さて、このCMではタレントなどの出演者がおらず、盲導犬だけ・・・と思っていましたが、盲導犬の声は俳優の佐々木蔵之介さんでした。
意外なところで豪華ですね。
ACジャパン 日本盲導犬協会CMの内容、セリフ
一般の声A 「盲導犬って大変そうだよね」
一般の声B 「ストレス多そう」
一般の声C 「かわいそう」
盲導犬「ん?世間の誤解に、吠えさせてもらいますわ!
うちら、いつでも一緒におんのが幸せや思てんのに。
そんなん言われたら、相方も悲しむわ。
どうか、そんな目で見んといてや。
ほんまに、お願いしますわ。」
歩行者信号が青になった音が流れます。
ユーザー「ストレート、ゴー!」
盲導犬「ほな、行こか。」
ナレーション「ワン!ダフルな、ご理解を」
ナレーション「日本盲導犬協会」
ナレーション「ACジャパンは、この活動を支援しています。」
議論を呼ぶ、動物(犬)の気持ちの代弁
このCM、ネット上でも議論になり、ネットニュースにもなっているようです。
ポイントは、犬の気持ちを日本語でしゃべらせているところですね。
このCMでは、盲導犬(ラブラドルレトリバーでしょうか?)が「自分は盲導犬としてかわいそうではなく、幸せ」と主張しています(というかこのセリフを考えたのも人間ですが)。
どこまでいっても犬と人間、本当の気持ちは分からないのに勝手に代弁するのはどうか、という意見や盲導犬の実際の様子をもとに、本当に喜んでいるんだという意見など、いろいろな主張があるようです。
これはなかなか、なんとも言い難いですね。
犬自身の幸せを決めつけるのは人間のエゴでしょうが、実際に盲導犬がユーザーの方に寄り添うことが嬉しいという仕草を見せることもあるでしょう。
一方、そもそも盲導犬としての立場はしつけられているため、犬の本能とは別に幸せだと人間に思わされてるだけという考え方もありでしょう。
いくら考えても、自分は犬、ましてや盲導犬になったこともないですから分かりませんがね。
ただ、やはり100%犬の気持ちを人間が代弁できるわけではないですし、CMを見た人で盲導犬に近しい人も多くないでしょうから、盲導犬が関西弁で主張するのは、ほんとうにそう思っているのかなという目で見てしまうこともやむを得ないと思います。
一方、それは同時にCMにインパクトを残すということでもありますので、議論を呼ぶという意味では正解なのかもしれません。
そんなことより盲導犬がかわいそうと思わされているのが普通?
しかし、自分としては上記の議論は置いといて、一般の声である「かわいそう」、「ストレス多そう」という内容の方が衝撃でした。
盲導犬のことは、視覚に障害を持つ方などの役に立ってえらいな、くらいにしか思っていませんでしたし、周りからもそのような声は聞いたことありませんでしたが、世間一般の声はこのような感じなのでしょうか。
もしかしたら盲導犬ユーザーはこのような声を聞いて悲しんでいるのかもしれませんね。
自分が善人ぶるつもりはありませんが、盲導犬がかわいそうな対象だとは思わなかったため、なんというか、黒い感情を知ってショックです。
啓発、気づきの点では効果あるCMだと思います。
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