【出演】
- 松田 翔太(まつだ しょうた)
【評価】
- 総合点:35点
- 逆効果度:90点
トヨタ KINTO 定額なる一族 第5話「若者たち」篇の情報
トヨタ自動車が提供するトヨタ車、レクサス車のサブスクリプションサービス、KINTO(キント)のCMです。
流行りのサブスクリプション。
つまりは月額定額サービスですね。
車を買わなくても、月々の金額で利用することができます。
CMは「定額なる一族」として、お金持ちの上流階級一家のストーリーとして展開されています。
このCMでは出演はありませんが、この一族の家長は佐藤浩市さん。
石橋杏奈さんも出演されています。
「定額なる一族」は、山崎豊子さんの小説で、木村拓哉さん主演でドラマ化もされた「華麗なる一族」のオマージュですかね。
年代や上流階級の様子がそっくりです。
そして、主演は俳優の松田翔太さん。
この定額なる一族のおぼっちゃんという役どころです。
トヨタ KINTO 定額なる一族 第5話「若者たち」篇の内容、セリフ
定額なる一族のお屋敷の庭園で、お抱えの庭師たちがスマホをいじって、何やら話しています。
庭師①「KINTOってどうなの?」
庭師②「クルマのサブスク」
庭師①「あれお得とか言ってっけど意外とたけーんだよ」
スマホの画面を見せます。
庭師①「ほら、ライズでこの値段」
庭師②「マジか、こりゃないな~」
税込39,820円~という内容を見せられて、高すぎといった感じです。
すると、屋敷のほうからレコードに針を置く人物が。
すると、蓄音機から「サブスクリプショ~ン♪」と音が流れます。
松田翔太さんが、椅子に座り、庭師たちにスマホを向けています。
庭師②「坊ちゃん!」
松田翔太さん演じる坊ちゃんは、なぜか肉声ではなく蓄音機越し話しかけます。
松田「なくない」
庭師①「なんで?」
松田「いい質問だね」
クルマにかかる経費の説明に入ります。
松田「クルマには諸経費が掛かる」
保険や税金で月2万円以上かかることが説明されます。
松田「それが、もろもろ込みだから、むしろアリ」
松田さんがばっちり決め顔です。
「KINTO、トヨタから」というナレーションが入ります。
庭師たちが坊ちゃんの説明に「ありがとうございます」とお礼を言います。
それに対し
松田「いい質問だね」
庭師②「質問してないです」
松田「いい質問・・・質問だねだねだねだね」
蓄音機がこわれてしまったようで、焦る坊ちゃん。
そして、庭師たちがぽかんとしているシーンで
「まだクルマ買ってるんですか?」とのコピーが出て終了です。
むしろ、クルマを持つことのコストがやはり高いと証明してしまった
このCMでは、KINTOが税込39,820円~と、約4万円で一見高そうに見えるけど、クルマを購入したとしても2万円以上かかるので、サブスクも選択肢としてアリということを訴求しています。
クルマを購入するまとまった資金の無い若者にもアリ、ということですね。
しかし、月額4万円ってやっぱり高いですよね。
若い人の一人暮らしの家賃で、場所にもよりますが7~8万円、田舎ならもっと安いでしょう。
KINTOに家賃の半分以上の金額を払って、家賃と合わせて十数万円。
もろもろ込々といっても、さらに駐車場代は別にかかるわけですしね。
ほかにもスマホ代などもありますし・・・。
給料がふっとんでしまいます。
それなりにお金を持っている人でしたらまずはクルマを購入するという選択肢があるわけですし、とりあえず車に乗ってみたい実家暮らし向けですかね。
と、そんなサブスク料金月額4万円に対し、普通にクルマを購入したとしても維持費が月2万円以上かかるという説明で、そのリーズナブルさを示しているのでしょうが、これも解釈によっては逆効果です。
サブスクでも月額4万円、購入しても購入費と月額2万円。
むしろ、KINTOどころか車を持ちたくないと考えてしまっても無理はありません。
若者の車離れなどと言いますが、このCMではコストの現実を見せつけて、より離れていってしまうかもしれません。
まあ、トヨタ本体にお勤めならいっぱいお給料もらってそうだから、あまりそういう感覚はないかもしれませんね。
CMの雰囲気はいいのですが、ちょっと世間の感覚とズレていると感じるCMでした。
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