日産ルークス TVCM 「先回り大作戦」篇｜こんな運転は嫌い

【出演】

• 高橋マリ子（たかはし まりこ）

【評価】

• 総合点：15点
• こんな人が運転していると思うと恐ろしい度：85点

日産ルークス TVCM 「先回り大作戦」篇の情報

日産の軽自動車、デイズルークスのCMです。

中身は三菱自動車のekスペースです。

OEM供給ってやつですかね。

そして、CMではお母さん役としてモデル、女優の高橋マリ子さんが出演しています。

歌手の髙橋真梨子さんとは、同名ですが別人です。

高橋マリ子さんは、父がアメリカ人で、母が日本人のハーフモデル。

1984年4月24日生まれなので、このCM出演時点で34歳です。

ママ役としてちょうどいい年齢ですね。

CMでは、キリン午後の紅茶やマヨネーズのキューピーハーフなど、数々のCMに出演しています。

日産ルークス TVCM 「先回り大作戦」篇の内容

場面は、平日の朝。

高橋マリ子さんと子供が幼稚園バスに乗ろうと自宅を出るも、わずかに遅刻。

紙一重でバスが「プップー」とクラクションを鳴らして行ってしまいます。

（がんばって追いつけば、停まってくれそうな距離なのですが・・・）

仕方がないので、自分の日産デイズルークスで子供を幼稚園に送ることを決めたようです。

CMタイトルの先回り大作戦開始ですね。

また、映像と同時にナレーションベースでルークスの広さ、安全性について語られます。

「日産の広い軽、ルークス　広いだけじゃない」

映像は、広いルークスの車内で男の子が幼稚園の制服に着替えるシーンです。

続いて

「ルークスは、自動で歩行者を検知して、ママの運転をいつも見守る」

ルークスが住宅街で歩行者を検知しているイメージの映像です。

そして、けっこうな勢いでカーブを曲がると、そこには工事現場がありました。

車を止める警備員さんの手前、ギリギリでブレーキを踏みます。

（この時点でけっこう危ない運転です。）

仕方なく、後ろに車がいないことを確認して、バックで戻ろうとするのですが、ここでシフトをバックに入れずにアクセルを踏んでしまいます。

当然、前に進んで警備員さんや工事現場の方々を巻き込んだ大事故になるところでしたが、ルークスの”対人前方踏み間違い衝突防止アシスト”が機能して難を逃れます。

ナレーション「軽初、人に対する踏み間違いにも作動」

このアシスト機能が作動してほっとする高橋マリ子さん。

すると、工事現場の人たちに謝るでもなく、息子のほうを向いて、目線を合わせてにっこり。

改めて、幼稚園に向かいます。

幼稚園バスが、ほかの園児をのせるため停まっている横を颯爽と追い越すルークス。

バスに乗っている園児も気づいて、手を振ります。

追い抜いたのがうれしいのか高橋マリ子さん、渾身のドヤ顔です。

（幼稚園バスが停まっているのに、徐行するどころかスピードを上げているように見えます、危ないです。）

そして、幼稚園に先につくと、ほかの園児たちと無事合流。

自宅に帰る日産ルークスの画から、日産のロゴでCMは終了します。

こんな運転して、少しは反省してほしい

踏み間違い防止機能をPRする自動車のCMにありがちですが、センサーが作動してぎりぎり事故を免れて、ほっと一安心するシーン。

よかった、といったところで胸をなでおろすところまでは良いのですが、その後、謝りも反省もしていないようなCMが多いです。

そして、特にこの日産のCMはひどい。

工事現場で踏み間違いをしてしまい、一歩間違えば複数の人の命を奪って大惨事となってしまうシーン。

高橋マリ子さん演じるママは、交通整理の人に謝るでもなく、気分を切り替えて出発するぞ！と言わんばかりに、息子のほうを振り返ります。

（謝罪シーンがカットされていたと思いたいですが）

この後、事故りそうになった自分の運転を反省し、慎重に運転するのかと思ったら、どや顔でスクールバスを追い抜いていくなんて考えられません。

CMを撮った側は、ルークスの広さと踏み間違い事故防止サポートという機能性、そしてルークスに乗っている素敵なママの表現を両立させたいようですが、その結果、事故を起こしそうになっても謝罪も反省もしていない非常識ママが誕生してしまっています。

日産は、こんな運転をする人に本当に乗ってほしいのでしょうか。

CMをオーダーした側の日産が、制作陣に「広さとセンサーの機能はばっちり説明しておいて、あと、颯爽と走ってカッコイイイメージも忘れないでね」と言った結果、いろいろ盛り込んだ”全部のせ”のCMになってしまったのでしょうか。

自分は、こんな運転をする人が乗るクルマなんて嫌だと思ってしまいます。